◆ 4月に入り“下落傾向”が鮮明に
2026年4月、日本の米価は 「高止まりから、ようやく下落へ転じた」 という重要な局面に入っています。
【精米5kg 平均価格の推移】
4500円 ┤ ● 1月
4400円 ┤ ●
4300円 ┤ ●
4200円 ┤ ●
4100円 ┤ ● 2月
4000円 ┤ ●
3900円 ┤ ● 3月後半〜4月(下落)
3800円 ┤ ●
└────────────────
7月 9月 12月 1月 3月 4月
ただし、 下がる米と、下がらない米の差が大きい という“二極化”は続いています。
【2025年】
7月 :2,383
9月 :3,000台に上昇
12月 :4,000円目前
【2026年】
1月 :4,200前後(高止まり)
2月 :4,100前後
3月上:4,000超え
3月9週:3,980(半年ぶりに4,000円割れ)
4月現在:3,900円台で推移(下落基調)
◆ 1. なぜ4月に入って米価が下がり始めたのか
● ① 在庫が増え始めた
年明け〜3月は需要が強く価格が高止まりしていましたが、 4月に入り 在庫が市場に戻り始めた ことで価格が緩む。
- 外食産業の仕入れが一巡
- パックご飯メーカーの買い付けが落ち着く
- 産地の倉庫から放出が増える
これらが重なり、相場が下方向へ動き始めた。
● ② 二等米の供給が増え、価格競争が起きている
2025年産は高温の影響で 「見た目は二等、味は良い」 という米が多かった。
そのため、
- 二等米の流通量が多い
- 需要も高い
- 価格競争が起きやすい
結果として、 二等米の価格が4月に入り明確に下落。
● ③ 新米作付けの見通しが“悪くない”
農家の作付け意欲が戻りつつあり、 2026年産の供給見通しが「極端に悪くない」と判断されている。
市場心理として、
「今年の新米は極端に不足しない」 という安心感が、価格を押し下げている。
◆ 2. 等級別の“4月の価格変動”
● 一等米:下げ幅は小さい
- 需要が安定
- ブランド力が強い
- そもそも流通量が少ない
→ 値下がりはするが、緩やか。
● 二等米:下落が最も大きい
- 供給が多い
- 家庭の節約志向で人気
- 産地間の競争が激しい
→ 4月に入り、明確に値下がり。
特に さがびより・くまさんの輝き などの高温耐性品種は、 「二等でも味が良い」ため競争が激しく、価格が動きやすい。
● 規格外米:横ばい〜微下落
外食・加工用の需要が底堅く、 大きくは下がらないが、やや緩む。
◆ 3. 地域別の“4月の価格の動き”
● 北海道:安定しつつも微下落
- ななつぼし・ゆめぴりかは供給が多い
- 外食需要が落ち着き、価格が緩む
● 新潟:高級米は下げ幅が小さい
- コシヒカリ・新之助はブランド力で価格維持
- ただし全体的には微下落
● 九州(佐賀・熊本):二等米の下落が目立つ
- さがびより
- くまさんの輝き
人気が高い分、 市場に多く出回ると価格が動きやすい。
◆ 4. 今後の米価予測(2026年4月〜夏)
● ① 4月〜5月:下落基調が続く
農水省POSデータ(3月9日の週)より:
銘柄米(販売量の72%)
平均:4,089円(前週比 −25円)
ブレンド米(販売量の28%)
平均:3,701円(前週比 −54円)
→ どちらも下落中。特にブレンド米の下げ幅が大きい。
- 在庫放出が続く
- 外食産業の需要が落ち着く
- 二等米の競争が激化
→ 特に二等米は下がりやすい。
● ② 6月〜7月:横ばいへ
梅雨入りで流通量が減り、 価格は一旦落ち着く。
- 高級米は再び強含み
- 二等米は底値圏で安定
- 規格外米は横ばい
→ 3,700〜3,900円のレンジで安定しやすい。
● ③ 8月以降:天候次第で大きく変動
ここが最大のポイント。
- 高温
- 台風
- 日照不足
いずれかが起きれば、 一等米の価格が跳ね上がる可能性がある。
逆に、 天候が安定すれば 2026年産は“豊作寄り”で価格が下がりやすい。
→ 天候が良ければ3,500円台も視野。
(マイナビ農業も“3500〜4000円の可能性”と分析)
◆ 5. まとめ:4月の下落は“今年の米価を占う重要なサイン”
4月の下落は“本格調整の始まり
- 4月に入り米価は明確に下落
- 特に二等米の下げ幅が大きい
- 一等米は下げ幅が小さい
- 今後は「4〜5月は下落、6〜7月は横ばい」
- 8月以降は天候次第で大きく変動
2026年の米価は、春の下落がどこまで続くかが鍵になります。
■ 全国的な下落トレンドが九州にも波及
農林水産省の最新発表によると、 全国のスーパーで販売される米5kgの平均価格は3,873円(前週比−60円)で、9週連続の下落。
この下落傾向は九州の店頭価格にも反映されており、 福岡・佐賀を中心に3,200〜3,500円台が主流になっています(特売では3,000円台前半も出現)。
■ なぜ下がっているのか?
九州の価格下落は、全国的な要因と地域特性が重なった結果です。
● ① 2025年産の豊作
2025年産米は全国的に作況指数が高く、品質・収量ともに安定。 供給量が増えたことで価格が下押しされています。
● ② 在庫の積み上がり
2024年の「米不足」から一転し、 民間在庫は178万トンまで回復。 市場の不安が解消され、価格が正常化へ向かっています。
● ③ 卸売価格の急落
業者間の相対取引価格も 60kgあたり3万3,345円(前月比−1,711円)と大幅下落。 卸売価格の下落が店頭価格に反映されています。
■ 九州の現場の声
九州のスーパーでも特売が増え、 「毎日3,000円を切る価格で販売する店舗」も登場。
一方で卸売業者からは、 「3万円で仕入れた米が2万円でしか売れない」 という悲鳴も上がっています。
■ 今後の見通し
現時点では下落基調が続く見込みですが、 ナフサ不足による“米袋の供給不安”が価格反転のリスクとして指摘されています。
■ まとめ(記事用要約)
- 九州のお米価格は全国的な下落トレンドを受けて下落中
- 店頭価格は 3,200〜3,500円台 が中心
- 9週連続の下落で、特売では 3,000円台前半 も
- 豊作・在庫回復・卸売価格の急落が主因
- 今後は袋不足が価格上昇リスクに

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