熊本県山鹿市、国道から少し入った静かな小高い丘の上に、その温泉はある。「温泉の郷 山鹿どんぐり村」。
僕がこの温泉に通い始めてから、もう20年以上が経つ。今でこそ「夜中や早朝に本格的な天然温泉に入れる貴重なスポット」として知られているが、僕にとってここは、人生のさまざまな節目をそっと見守ってきてくれた特別な場所だ。
子育ての傍らにあった「どんぐり村」
20数年前、まだ子どもたちが小さかった頃、我が家のお出かけの定番といえば「どんぐり村」だった。
当時の子どもたちにとって、ここは単なる「お風呂」ではなかった。広々とした敷地、どこか温かみのあるアットホームな雰囲気、そして何よりのお目当ては「ウサギ」たちだった。
敷地内にはウサギが飼われていて、子どもたちは大喜びでその姿を追いかけていた。お風呂に入る前後に動物と触れ合えるあの時間は、幼い子どもたちにとってちょっとしたテーマパークのようなワクワク感があったのだと思う。「温泉行くよ」と言うと、子どもたちが目を輝かせて車に乗り込んできたあの頃の光景が、今でも鮮明に思い出される。
月日が流れるのは早いもので、子どもたちはすっかり大きくなり、一緒についてくることもなくなった。そして、いつしかあの可愛らしかったウサギたちも姿を消した。
寂しさを感じないと言えば嘘になる。けれど、時代の流れとともに少しずつ姿を変えながらも、そこにある変わらない温もりが、今も僕をこの場所に惹きつけてやまない。
静寂に包まれる「深夜のどんぐり村」が僕の定番
最近の僕が行くのは、決まって「深夜」だ。
どんぐり村の大きな魅力のひとつに、夜間・早朝営業(10:00〜翌7:30)という営業スタイルの柔軟さがある。日中の賑やかさが嘘のように静まり返った深夜の空気感は、昼間とは全く異なる表情を見せてくれる。
静まり返った夜の道路を走り、どんぐり村の明かりが見えてくると、どこかホッとする。
浴場に入ると、湯船から滔々(とうとう)と溢れ出る源泉掛け流しの湯の音が響いている。泉質は柔らかいアルカリ性単純温泉。肌に触れるとなめらかで、じわっと身体の芯まで温もりが染み込んでいく。
深夜の露天風呂で夜空を仰ぎながら湯に浸かる時間は、日々の忙しさや雑音を完全にリセットしてくれる最高のひとときだ。湯煙の向こうに広がる静寂のなかで、昔子どもたちと騒いだ思い出に浸ることもあるし、ただボーッと湯の温もりを感じることもある。
この「静かな深夜の時間」こそが、大人になった僕にとっての最高の贅沢なのだ。
変わるものと、変わらないもの
ウサギがいなくなり、子どもたちが大人になり、自分自身も歳を重ねた。20年という年月の中で、周囲の環境や生活スタイルは大きく変わった。
それでも、どんぐり村のコンコンと湧き出る豊かな温泉と、訪れる人を優しく包み込んでくれる空気感だけは、20年前から何一つ変わっていない。
昔は「家族の思い出を作る場所」だったどんぐり村が、今では「ひとりの心を整える深夜の隠れ家」になっている。形は変わっても、ここはこれからも僕の人生に寄り添い続けてくれる大切な場所であり続けるだろう。
今夜もふと、あの柔らかいお湯が恋しくなったら、車を走らせて深夜のどんぐり村へ向かうつもりだ。
施設情報
- 名称:温泉の郷 山鹿どんぐり村
- 住所:熊本県山鹿市久原3905
- 営業時間:10:00〜翌7:30
- 定休日:木曜日
2026年8月に久しぶりに、24時から行きました。土曜日だったから、そこそこ人がいました。サウナからの外の水風呂!これを6セットほど行きました。ここのお湯は非常に体に合います。ほんと湯にはあまり浸からない方なのですが、ここの湯は長く使ってしまうんです🙆上がった時には3時になっていました。ゆっくり福岡に向かいました。途中、道の駅で車中泊しました。激アツでした🥵冷房入れっぱなしです。それから佐賀経由で福岡に向かいました。
途中で麦米という店で蜂蜜をゲットして、三瀬に向かいました。蜂蜜舐めたら元気になって、玄海パレアに行くことにしました。(サウナ行きすぎかな)

自家焙煎したコーヒーに入れて飲むつもりで購入しました。

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