ボンカレーの登場と初期の調理方法
レトルトカレーは1968年に「ボンカレー」として日本で誕生しました。当時の調理方法は、今日と比べるとやや手間がかかるものでした。アルミ製のパウチを沸騰したお湯で約5〜10分間温めるという方法が一般的でした。この工程では鍋とコンロが必須で、現代の電子レンジ調理のように手軽ではありませんでした。当時、うどん一杯が50〜60円で食べられる時代だったため、この価格はやや高価でしたが、湯煎で簡単に温められるという画期的な発想が受け入れられました。

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 発売年 | 1968年 |
| 商品名 | ボンカレー |
| 当時の価格 | 80円 |
| 比較対象 | うどん一杯(50〜60円) |
| 特徴 | レトルトパウチによる長期保存と簡便性 |
市場の競争と多様性の拡大
1971年、ハウス食品が「ククレカレー」を発売し、レトルトカレー市場が活性化します。この競争が新たな技術革新や商品バリエーションを促しました。特に1980年代に登場した「LEE」シリーズは、辛さの段階を選べる点が特徴で、辛口志向の消費者に支持されました。
| 時代 | 主な商品と特徴 | 市場価格 |
|---|---|---|
| 1970年代 | ククレカレー(手軽でマイルドな味) | 100円前後 |
| 1980年代 | LEE(選べる辛さ、辛党向け) | 150〜200円 |
時代背景とレトルトカレーの役割
レトルトカレーの普及は、戦後の経済復興や女性の社会進出とも関連しています。当時、家庭料理における時間短縮が求められていたため、この便利な製品が受け入れられたのです。また、保存性の向上が進み、非常食としても需要が高まりました。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 経済背景 | 戦後復興と生活の合理化 |
| 社会的要因 | 女性の社会進出 |
| 利便性の価値 | 短時間で準備できる手軽さと保存性 |
技術的進化:パウチ技術と保存期間の延長
1970年代後半から1980年代にかけて、レトルトパウチ技術が進化し、賞味期限が大幅に延長されました。これにより、全国展開が可能となり、家庭用だけでなく業務用としても普及しました。
| 時代 | 技術的進化 | 影響 |
|---|---|---|
| 1970年代後半 | 新しいパウチ技術の導入 | 保存期間が1年から2年に延長 |
| 1980年代 | 全国展開・多様化 | 非常食やアウトドア用としても人気 |
調理方法の進化
1970年代後半に入ると、技術革新によってパウチの素材が改良され、取り扱いが容易に。さらに、電子レンジの普及が進む1980年代には、耐熱プラスチックパウチや容器入りのレトルトカレーが登場しました。この変化により、調理の手間がさらに減少し、消費者がより気軽にカレーを楽しむことができるようになりました。
初期の不便さ
- 鍋が必要
- 水を沸かす手間
- 温め中に焦げ付く心配が少なかったが、火加減の調整が難しい
電子レンジの登場後
- 直接レンジに入れるだけで完了
- 1〜3分以内で調理が終了
- 忙しい家庭や一人暮らしの需要に応える形で普及

現代のレトルトカレーとの比較
現在では、多くの製品が電子レンジ対応のパッケージを採用しており、子供や高齢者にも扱いやすい設計がされています。また、湯煎調理でもパウチの材質改良により、短時間で均一に温まるようになりました。
| 時代 | 主な調理器具 | 加熱時間 | 主な変化点 |
|---|---|---|---|
| 1960〜70年代 | 鍋とコンロ | 5〜10分 | 湯煎のみ。素材がアルミ製 |
| 現代 | 電子レンジまたは湯煎 | 1〜5分 | 電子レンジ対応、耐熱性パウチが主流 |
レトルトカレーの調理方法も時代とともに進化し、現代では忙しい生活に寄り添った手軽さが魅力となっています。これにより、家庭料理の一部としてだけでなく、アウトドアや非常食としても需要を広げました。現在の品数はとんでもないことになっています。そこで様々な、タイトルをつけて5選シリーズをやっていきたいと思います。
この記事を作っていたら、無性にカレーが食べたくなった🏃♀️とりあえず昔、暮らしたことのある熊本のご当地カレーを・・・

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