猪肉の特徴
猪肉は、イノシシの肉であり、独特の風味と豊かな栄養価が特徴です。特に冬の時期に脂がのり、美味しさが増します。猪肉は、豚肉や牛肉と比べて脂肪が少なく、赤身が多いため、ヘルシーな選択肢として注目されています。
猪肉の栄養価
猪肉は高たんぱく低脂肪で、ビタミンB群や鉄分、亜鉛が豊富に含まれています。以下に、猪肉の主要な栄養素を示します。
| 栄養素 | 含有量 (100gあたり) |
|---|---|
| エネルギー | 250 kcal |
| タンパク質 | 24.6 g |
| 脂質 | 17.4 g |
| 鉄分 | 1.0 mg |
| 亜鉛 | 2.6 mg |
| ビタミンB1 | 0.2 mg |
| ビタミンB2 | 0.1 mg |
| ビタミンB6 | 0.3 mg |
| ビタミンB12 | 0.6 µg |
私が初めて猪肉を口にしたのは中学生の頃です。野球部のコーチ(強面のおじさん)が狩猟をやっていて猪を狩ってきて自ら捌いておられたので夕食に呼んでいただきご馳走になりました。とても美味しく感動しました。

料理は奥様が奮ってくれました。それから、何度かご馳走してくれました。塾の帰りに立ち寄って夜食をいただいたりしてました。感謝!感謝!!大感謝ですよ。
野球で恩返しするべきだったのですが、道が外れました・・・
そんな青春の香りがする、イノシシ肉は日本や欧米諸国でそこそこの認知度がありますが、その程度は地域によって違います。
欧米諸国では、イノシシ肉はジビエ(野生の動物の肉)として扱われ、一部の人々には高級な食材として知られていますが、一般的にはあまり馴染みがないかもしれません。
日本では古代から人間の食料として利用されてきました。
また、日本では古くから猪飼いという職業が存在し、猪を飼って育て、その肉を食用としていました。縄文時代の土器の中から猪の骨が出土することもあります。
中世には、武士たちがイノシシを狩猟していました。特に、鎌倉時代には「猪の煮しめ」という料理が登場し、猪肉を醤油や砂糖、みりんで煮込んだものが広く食べられるようになりました。
江戸時代には、庶民の間でも食べられるようになりましたが、明治時代以降は西洋料理の影響で牛肉や豚肉が主流となり、イノシシ肉は、あまり食べられなくなりました。
現在では、イノシシの繁殖が増え、その過剰な増加が農作物被害や交通事故の原因となっていることから、イノシシの食肉需要が高まっています。また、高たんぱく低脂肪で、健康志向の高まる昨今に、イノシシ肉は健康・美容食材としても注目されています。
部位別猪肉の栄養価

イノシシ肉は、赤身で低脂肪であることが多く、栄養価が高いことが知られています
- ロース(Loin) は、脂肪分が少なく、タンパク質が豊富。ビタミンB1、B2、B6、B12、ナイアシン、鉄分、亜鉛が豊富!
- バラ(Belly) は、脂肪分が多く、ジューシー。ビタミンB1、B2、B6、B12、ナイアシン、亜鉛が豊富に含まれますが、鉄分の含有量は少なめです。
- ヒレ(Tenderloin) ヒレは、脂肪分が少なく、タンパク質が豊富な部位です。ビタミンB1、B2、B6、B12、ナイアシン、亜鉛が豊富に含まれますが、鉄分の含有量は少なめです。
- もも(Leg) は、たんぱく質が多くややタフな部位です。ビタミンB1、B2、B6、B12、ナイアシン、亜鉛は豊富だけど、鉄分の含有量は少なめです。
- ハム(Ham) は、ももの後ろ足の部位で脂肪分が多く、タンパク質も豊富です。ビタミンB1、B2、B6、B12、ナイアシン、亜鉛、鉄分が豊富に含まれます。
因みに猪肉は、牛肉や豚肉よりも脂肪の質がよく低カロリー。
以下にバラの牛肉・豚肉・猪肉・鶏肉の100グラムあたりの平均栄養価を示します(※参考値)
| 栄養素 | 牛肉 | 豚肉 | 猪肉 | 鶏肉 |
|---|---|---|---|---|
| エネルギー(kcal) | 250 | 250 | 250 | 170 |
| タンパク質(g) | 25.0 | 25.0 | 24.6 | 25.0 |
| 脂質(g) | 18.0 | 15.0 | 17.4 | 6.0 |
| 飽和脂肪酸(g) | 7.3 | 5.5 | 6.2 | 1.7 |
| コレステロール(mg) | 62 | 62 | 62 | 70 |
| 鉄分(mg) | 2.9 | 0.9 | 1.0 | 0.9 |
| 亜鉛(mg) | 5.0 | 2.2 | 2.6 | 1.4 |
| ビタミンB1(mg) | 0.1 | 0.3 | 0.2 | 0.1 |
| ビタミンB2(mg) | 0.2 | 0.1 | 0.1 | 0.1 |
| ビタミンB6(mg) | 0.1 | 0.4 | 0.3 | 0.1 |
| ビタミンB12(mg) | 2.0 | 0.7 | 0.6 | 0.3 |
| 肉の種類 | カロリー (kcal) | たんぱく質 (g) | 脂質 (g) | 飽和脂肪酸 (g) | コレステロール (mg) | ナトリウム (mg) | カリウム (mg) | 鉄 (mg) | カルシウム (mg) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 猪肉ヒレ部位 | 157 | 21.7 | 7.6 | 2.4 | 109 | 47 | 295 | 1.1 | 8 |
| 鶏肉ヒレ部位 | 143 | 20.6 | 1.2 | 0.3 | 65 | 51 | 257 | 0.7 | 5 |
| 牛肉ヒレ部位 | 143 | 20.9 | 4.0 | 1.5 | 62 | 54 | 332 | 3.1 | 11 |
| 豚肉ヒレ部位 | 143 | 21.7 | 5.4 | 1.9 | 60 | 53 | 318 | 0.9 | 5 |
| 羊肉ヒレ部位 | 151 | 22.4 | 8.6 | 3.5 | 77 | 51 | 308 | 1.8 | 13 |
この表を見ると、縦横を変えても各種肉の栄養成分の差異が分かります。たとえば、猪肉ヒレ部位は、脂質が他の肉に比べて多く、鶏肉ヒレ部位は脂質が非常に少なく、たんぱく質が比較的多いことが分かります。また、豚肉ヒレ部位と牛肉ヒレ部位の栄養成分は類似していますが、牛肉ヒレ部位の方が鉄分が豊富に含まれています。羊肉ヒレ部位は、他の肉よりも脂質が多く、コレステロールも多めですが、カリウムやカルシウム、鉄分が豊富に含まれています。
猪肉の健康・美容効果
【健康効果】
- 筋肉形成に役立つ:高タンパク低脂肪のたんぱく質が含まれています。これらの栄養素は、筋肉を構築するために必要なもので、筋力トレーニングの成果を向上させるために必要不可欠なものです。
- 貧血の改善:鉄分が豊富に含まれており、貧血の改善に役立ちます。
- 免疫力アップ:猪肉に含まれる亜鉛は、免疫力を高め、病気にかかりにくくする効果があります。
- 脳機能向上:猪肉に含まれるビタミンB1は、脳機能の向上に役立ちます。また、オメガ3脂肪酸も含まれており、認知症のリスクを減少させると言われています。
【美容効果】
美肌効果:猪肉には、皮膚の再生を促すビタミンB2や、コラーゲンの生成に必要なビタミンCが含まれています。アンチエイジング効果:猪肉には、体内の活性酸素を除去するビタミンEが含まれています。これにより、老化を遅らせる効果が期待できます。美髪効果:猪肉に含まれるビタミンB12は、頭皮の血行を良くし、健康な髪の成長を促す効果があります。
猪肉の旨さ
猪肉は、豚肉と比べて脂肪が少なめで、牛肉と比べて赤身が多いため、脂肪と肉のバランスが良く、食べやすいと感じられる人が多いです。猪肉は、牛肉や豚肉に比べて強い風味(くせ)があります。この風味は、独特の旨味成分であるイノシン酸やグルタミン酸が豊富に含まれているためです。また、野生の猪肉は食べ物の種類や生息地によって風味が異なり、その多様性も魅力の一つとなっています。猪肉は、豚肉と同じイノシン酸やグルタミン酸が含まれているため、調理方法によっては柔らかくジューシーに仕上がります。特に、低温調理や煮込み料理など、じっくり調理する方法がおすすめです。猪肉には、たんぱく質やビタミンB群、鉄分、亜鉛など、身体に必要な栄養素が含まれています。特に、亜鉛は男性の精子生成や免疫力の維持に必要な栄養素であり、猪肉は豚肉や牛肉よりも亜鉛の含有量が多いとされています。以上のような理由から、多くの人に猪肉は美味しいと感じられるでしょう。不足している栄養素は身体が美味しいと感じるものですね。
猪肉の料理方法やレシピの紹介
猪肉の部位別おすすめ料理の例です。
- 肩肉:角煮、煮込み料理、シチュー
- もも肉:しゃぶしゃぶ、すき焼き、焼肉
- バラ肉:角煮、味噌煮込み、豚汁
- ロース肉:ロースト、グリル、ステーキ
- ヒレ肉:生姜焼き、揚げる
ざっくりした一例ですので料理方法によって、味や食感が変わってくるため調理方法を変ると最適な武使い方が変わると思います。
牡丹鍋
猪肉 400g ・もやし 200g ・にんじん 1本 ・白菜 1/2個 ・豆腐2丁 ・豆乳 300ml ・しょうが 少々 ・にんにく 3片 ・酒 大さじ1 ・塩 少々 ・ごま油 適量 ・万能ねぎ 適量
【作り方】
- しょうがとにんにくをみじん切りにする。
- 鍋にごま油を熱し、猪肉を炒める。
- 猪肉に火が通ったら、酒を加え、アクを取りながら強火で炒める。
- 野菜を加え、軽く炒める。
- 豆乳と鶏がらスープの素を加え、弱火で15分ほど煮込む。
- 塩で味を調え、もやしを加えてさらに5分ほど煮込む。
- 器に盛り付け、万能ねぎを散らして完成です。
なお、豆乳を加えることで濃厚な味わいに仕上がりますが、豆乳が苦手な場合は、水に鶏がらスープの素を溶いて代用することもできます。レシピは色々なので、ほんの一例です。
焼肉単純に炭火で地鶏にみたい(火力は宮崎地鶏焼きよりは控えたほうがいいかも)にジャカジャカ焼くだけ。これ最高!猪肉はBBQが一番好き
猪肉の唐揚げ 猪肉を食べやすい大きさに切り、小麦粉をまぶし、揚げます。揚げる前に、味付けをするとより美味しくなります。また、から揚げの他にも、照り焼きや塩麹などのタレをかけても美味しいです。
猪肉のしょうが焼き 猪肉を一口大に切り、しょうが、にんにく、酒、しょうゆ、みりんで味をつけて焼きます。焼き上がった猪肉は柔らかくジューシーで、しょうがの香りが食欲をそそります。
材料:
猪肉 300g
しょうが 1片
にんにく 1片
酒 大さじ2
しょうゆ 大さじ2
みりん 大さじ2
作り方:
猪肉を一口大に切り、しょうがとにんにくをすりおろす。
酒、しょうゆ、みりんを混ぜ合わせ、猪肉を漬け込む。
フライパンに油を熱し、漬け込んだ猪肉を焼く。
焼き上がったら、タレを絡めて完成です。
猪肉の煮込み 猪肉を鍋に入れ、野菜や調味料を加えて煮込みます。豚肉の場合は豚の角煮が有名ですが、猪肉も同様に煮込むことで柔らかく、煮汁の旨みをしっかりと含んだ美味しい料理ができあがります。圧力鍋を使うことをおすすめします。
豚肉料理の定番を猪肉に代替しただけですね。バリエーションを増やすために、お好みで調味料や具材をアレンジしてみてください。
- ガーリック&ハーブシーズニング
- カレーパウダー
- シーズニングソルト
- オールスパイス
- チリパウダー
※猪肉は十分加熱してください

すごいレシピができたら是非教えてください!
猪肉の消費量や市場動向猪肉の消費動向は国や地域によって異なりますが、世界的に見ると需要が高まっています。アジア地域での需要が拡大しており、またヨーロッパでも消費が増えているみたいです。
猪肉業界では、疾病の早期発見・予防のための衛生管理や、伝染病発生時の迅速な対応など、様々な取り組みが行われています。
また、代替肉やプロテインなどの市場が拡大していることから、猪肉業界でも代替肉の肉製品の開発に取り組む企業もあります。
総じて言えることは、猪肉業界では生産技術や品質管理の向上、消費者のニーズに応えた製品開発、そして代替肉や植物ベースの肉製品の開発など、様々な取り組みが行われているということです。
夏のバーベキューにも猪肉を加えることで、新しい味わいを楽しめます。健康的な肉を使い、十分な加熱して衛生面に注意して、安全で美味しいバーベキューを楽しんでください。
さあみんなで猪肉、食べよー!
猪肉の産地(猪さんの出身地)
ヨーロッパ
- トスカーナ地方(イタリア):イタリアのトスカーナ地方は、猪肉の伝統的な生産地として知られています。トスカーナ地方では、野生の猪が山岳地帯で飼育され、自然の餌を与えられます。そのため、猪肉は風味豊かで高品質とされています。
- プロヴァンス地方(フランス):フランスのプロヴァンス地方でも猪肉の生産が行われており、特にコルシカ島が有名です。コルシカ島では、広大な自然環境で放し飼いにされた猪が育てられ、独特の風味を持つ猪肉が生産されています。
- スペイン:スペインにも猪肉の生産地があります。特にカスティーリャ・イ・レオン地方やエストレマドゥーラ地方では、猪が広大なオークの森で飼育されています。スペインの猪肉は豊かな風味と柔らかさが特徴です。
ジャパン
丹波篠山は、日本の兵庫県に位置する地域で三大猟場の一つとして知られています。この地域は、美しい自然環境と高品質な農産物で有名ですが、特に丹波篠山の猪肉は評価が高いです。
丹波篠山では、山岳地帯の豊かな森林があり、その中で野生の猪が育っています。猪は自然な環境で育つため、肉質が非常に優れており、豚肉とは異なる風味と食感が楽しめます。
猪肉は丹波篠山の地域特産品として扱われており、地元の飲食店や市場で入手することができます。丹波篠山の猪肉は、通常は刺身や焼肉、鍋料理など、様々な調理法で楽しまれます。また、猪肉の加工品としては、ソーセージやハムなども作られています。ボタン鍋の発祥とのことです!
丹波篠山の猪肉は、その風味と品質の高さから、多くの人々に愛されています。もし機会があれば、地元の飲食店で丹波篠山の猪肉料理を試してみる価値があるはずです。

猪肉の注意点
- 基本的な注意点:
- 猪肉は狩猟されたものがほとんどです。野生で暮らしてきたため、寄生虫やウイルスを保有している可能性が高いです。生食は厳禁です。必ず加熱調理を行いましょう。
- 調理器具は83℃以上のお湯または次亜塩素酸ナトリウム等で消毒することを忘れずに。
- 臭み対策:
- 臭いが気になる場合は、塩水で洗い流すと効果的です。中に溜まっている血液が流出し、臭みが軽減されます。
- 下ゆでをしてアク抜きするのもおすすめです。また、日本酒やワインに一晩漬け込んでから調理することも効果的です。
「豚熱」(または「豚コレラ」)は、豚やイノシシが感染する病気で、強い伝染力と高い致死率が特徴です。しかし、人に感染することはありません。豚肉やイノシシ肉を食べても人体に影響はありません。
野生イノシシの肉を食べる際には、以下の注意点を守ってください。
- 加熱調理:
- 野生イノシシの肉は必ず十分に加熱して食べましょう。生食は厳禁です。
- 豚熱ウイルスは高温で不活性化されるため、しっかりと加熱することが重要です。
- 感染拡大防止:
- 登山者やキャンパー、狩猟関係者など山林に立ち入る皆さんに、豚熱の拡散防止に協力をお願いしています。
- 豚熱検査状況が一目で分かる地図も公開されています。
2024年6月には佐賀県で野生の猪から豚熱が見つかりました。
山に多くいるマダニも付着していることが多いので要注意です
安全な食事を楽しんでくださいね!🌟
まとめ
猪肉は、その独特の風味と豊かな栄養価から、健康志向の高い人々に注目されています。適切な調理方法で、美味しく安全に楽しむことができます。ぜひ、猪肉を使った料理に挑戦してみてください。
ちなみに私の好きな対馬ではイノシシは絶滅させた・・・つもりだった
対馬にはかつてイノシシが生息していたんだけど、約300年前に「猪鹿追詰覚書」によって絶滅しました。しかし、1994年に成獣が目撃され(落ち猪)、1995年には初めて捕獲されました。その後、イノシシの個体数が増加し、現在では対馬全域で被害が報告されています。
対馬のイノシシは、農作物や森林に被害を与えるため、捕獲対策が行われています。対馬市では、イノシシの捕獲や管理に力を入れており、地域の自然環境と共存するための取り組みが進められています

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