高温に強くて美味しい!鹿児島育成米「なつほのか」の特性と導入状況まとめ【令和7年版】

はじめに

「なつほのか」は鹿児島県育成の水稲品種で、高温耐性・良食味・多収性を兼ね備えた早生品種。九州各地で導入が進み、令和7年以降の主力品種として注目されています。

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品種概要と開発背景

項目内容
品種名なつほのか(西南136号)
育成機関鹿児島県農業開発総合センター
系譜西南115号 × 西海250号
出穂期・成熟期「あさひの夢」並の早生
特徴高温耐性・良食味・多収性・大粒

特性比較|ヒノヒカリ・あさひの夢との違い(長崎県試験データ[3])

品種出穂期成熟期千粒重(g)精玄米重(kg/a)いもち病抵抗性倒伏性
なつほのか8/169/2125.062.1やや弱
ヒノヒカリ8/2210/323.658.7
あさひの夢8/179/2223.755.9

食味評価|ヒノヒカリとの比較(官能試験データ[3])

項目なつほのかヒノヒカリ(基準)
外観+0.370
香り+0.210
+0.150
粘り+0.110
硬さ-0.180
総合評価+0.040

※7段階評価(-3〜+3)、ヒノヒカリを基準とした相対評価

『なつほのか」作付面積の推移(大分県)

年度作付面積(ha)備考
令和4年1,152本格導入初年度
令和5年2,049奨励品種に採用
令和6年3,015さらなる拡大を目指す

栽培上の注意点

  • いもち病にやや弱いため、適期防除が必要
  • 多肥栽培では倒伏傾向があるため、窒素過多に注意
  • 初期生育で葉が垂れやすく、深水管理は避けるべし

今後の展望

「なつほのか」はヒノヒカリの代替品種として、九州各地で急速に導入が進んでいます。令和7年以降は鹿児島県の主力品種「あきの舞」の母本としても注目され、高温年でも安定した品質と収量が期待できる品種です。

まとめ

「なつほのか」は、高温登熟性・良食味・収量性の三拍子揃った水稲品種。 ヒノヒカリからの転換を検討する農家やJA関係者にとって、今後の選択肢として非常に有望です!

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